横山柳|和の伝統

日本の美容

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今洗顔石鹸は実に様々な種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。自分の肌にあった石鹸を選ぶには、どういった点に気を付けたらよいのでしょうか。注目すべきポイントは、その洗浄剤の性質です。洗浄剤の性質とは、どの成分をよく落としてどの成分を残す性質なのか、ということです。

まず皮脂分泌が順調、または盛んな普通肌~脂性肌の方には、牛脂やパーム油を主成分とした石鹸がおすすめです。これらの成分は皮脂汚れを落とすのが得意な他、細胞間の隙間を埋めて天然保湿成分の流出を防ぐ細胞間脂質を、洗い流さず残す性質があります。逆に乾燥肌の方に向いているのは、オリーブ油や米ぬか油などのオレイン酸を豊富に含む石鹸です。オレイン酸が主体の石鹸は皮脂汚れを落とす力が弱いため、乾燥しがちな肌にはマイルドな洗浄力の石鹸と言えるでしょう。

ただし注意しなければいけないのは、オレイン酸の石鹸は先に挙げた細胞間脂質の成分を洗い流す力が強いということです。このため、オリーブ石鹸などで洗顔しすぎると修復に時間がかかるダメージを受けることになります。せっかく皮脂汚れを優しく落としても、肝心な細胞間脂質を流出させては元も子もないので洗いすぎにはくれぐれも注意しましょう。