横山柳|和の伝統

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核家族化が進み、墓の継承も難しい現代においても無くならないのが仏壇です。墓を持たない埋葬法が浸透したということも相まってか、たとえ狭い我が家でも、故人のためならと仏壇はいまだに売れています。終活ブームもあってか生前に用意しておくケースも多いようですね。

確かに仏壇は先祖代々というより、自分に近しい故人のためのモニュメントです。お墓に行かなくても、自宅でお線香をあげてお参りできるわけですから、墓はなくともやはり仏壇は必要な存在です。

最近では、ハセガワ仏壇という仏壇屋さんのように仏壇を通販しているというお仏壇屋は多いようですよ。何事も時代で移り変わるものです。

仏壇というと、一般的には黒檀や紫檀を用いて手の込んだ彫刻がはいった、床置の大型なタイプを想像する人が多いと思いますが、仏壇のために畳一畳分近く場所を空けるのは、特に都心部にお住まいの方は難しいでしょう。

そういった時代の流れもあり、最近は比較的コンパクトでモダンなデザインの仏壇がトレンドとなっています。色合いや素材もインテリアに馴染む、シンプルでカジュアルなものが多いので、若い方にも気に入るものが見つかると思います。もちろんモダン仏壇も通販で購入できます。

ヒノキは、日本にある木の中でも住宅建築に適しています。何と言っても天然樹木であり、合板を使用せずとも、木造住宅を建築することができるため、木造建築の注文住宅の主流となっています。
また、その特徴としては、優れた耐久性があり、長い間使用していても強度にほとんど変化がありません。そのため、住宅の最も重要となる柱として、家の枠組みとして使用していきます。日本のハウスメーカーでは、総ヒノキ造りを売りにしているメーカーもいくつもあり、値段設定は、メーカーによりさまざまですが、外国のメーカーにはない上質な木造家屋を提供してくれます。

また、人の健康にも優しく、湿気を吸い込み、そのときどきの気候に合わせて、室内を快適に調整してくれます。また、その香りは、人間の気持ちを落ち着かせ、その色調は、癒しを与えてくれます。また、優れた防虫、防カビ効果もありますので、快適な住環境を維持できます。

近年では、合板を使用した洋風住宅が増えており、それにつれてクロスやフローリング、建具から発生する化学物質によるシックハウス症候群が問題になっていますが、ヒノキによる天然樹木の注文住宅では、そう言った問題が起きません。
古来からの和風住宅がいかに優れているかを示すうえでも、こういった木造住宅は、日本に最も適した住宅と言えます。

日本家屋の歴史を考えると、木と紙そして自然素材の文化と言えるでしょう。
竪穴式住居から脱却しわが国に多い木を使って、柱を立てて屋根を拭いた今の住宅の原型ともいえるものが出来ました。奈良時代からは、ほぼ今の住宅と同じ様な形状の建物になって来ました。ただ特筆すべき事はこの時代から木造建築の技術が格段に優れていた事でしょう。三重の塔や五重の塔に見られるように、高層の木造建築も職人の継ぎ手加工などの優れた技術があったからこそ成しえたのです。これらが益々進化して、お城の天守閣の施工にまで発展したのです。

それと人に優しい住宅であると言う事です。自然素材である木や萱そして土を使い外部を仕上げ、内部にも木と和紙そしてイグサや藁を使った仕上げになっています。全ての材料が自然界から調達した物で、人や生き物に優しい材料ばかりなのです。
また高温多湿な日本の風土に合わせて、開口部を広く取り庇の出を深く取った構造になっています。夏の暑い日は深い庇で日差しを避けて、広い開口部を開け放して涼しい風を呼び込む構造になっています。冬は少々寒い思いをするでしょうが、この構造こそが人や住宅に優しい造りになっているのです。
人や生き物に優しく、夏向きの特徴があるのがわが国の家でしょう。

独特のスタイルと落ち着いた雰囲気を兼ね備えた和風テイストのインテリアを目指すなら、仏像を取り入れたお部屋作りはいかがでしょうか。信仰や宗派に関係なく、このようなモチーフを生活に取り入れることで自然と心にゆとりと平安をもたらしてくれるので、リビングや個人のお部屋など身近な場所にこのようなオブジェを飾っておくにはとてもおすすめなのです。

それでは和風テイストのお部屋作りにぴったりなオブジェは、どこで購入でき、どのように飾ればいいのでしょうか。例えば東京都内であれば、これらを扱う専門ブランドショップが存在します。オブジェとしての販売ですが、その造りは実に精巧で本格的なのが魅力です。その秘訣は、成形から専門の原型師がひとつひとつ手がけ、1体40時間もの時間をかけて作り上げる製作過程にあります。

ショップはまるで美術館のように豊富な種類のオブジェが楽しめるようになっていますが、展示には限りなく自宅やオフィスなど実用的な雰囲気の中に飾ることを意識してあるので、自宅のリビングや私室に飾ったときのイメージが分かりやすいと評判です。威厳溢れる仏頭のオブジェや、華やかさと荘厳さを持つ千手観音などお好みのオブジェをメインに見やすい場所に飾り、その周りには心を落ち着かせるグリーンや和小物を添えることで、より和風テイストのお部屋作りのアクセントになるでしょう。